夜のパートのシフトに入る事が多くなり、一緒に仕事をする同僚の世代が変わりました。
やはり昼間は主婦世代、夜は学生世代が多いです。
今の学生世代と言えば当然平成生まれ、仕事の合間に交わすたわいない会話もジェネレーションギャップで噛み合わない事もしばしばです。
それでも、一回り近く年が離れていても、夜の同僚の子達はニコニコと色々な話をしてくれるので助かり、年齢を忘れて溶け込んでいたところ・・・
貧困女子の世代間、女女格差(平成VS昭和)
そんな平成生まれの同僚ですが、母子家庭で貧困家庭の女の子が最近、専門学校を辞めてしまったと聞きました。
まだ入学して半年過ぎ、折角入学したのに勿体ないと思ってしまったのは正直な気持ちでした。
それ以上に、平成の貧困女子は専門学校に行くんだと思ったのが本心で、日常生活の格差の下にいる私は、こんなところから女女格差も始まるのだろうな、と感じました。
昔は高卒で就職、今は進学。
私の世代では、貧困女子は基より母子家庭(片親)の子は、みな高卒で就職した感じがするのですが、今の子たちは進学率も高いようで、私世代には何だか耳慣れない言葉でしたが、学校のAO入学とのことで「とりあえず専門学生」になったそうです。
中退の理由は、色々な要因があるようでしたけど一言でいうと「向いてない」でした。
それで新たに介護の資格を取得するのだそうで「母子家庭」ということで、バイトして貯金しているとのことでした。
引用:内閣府
現代、平成の貧困女子の目標。
資格取得。
私は正直そう聞いて、専門学校の受験料や入学金もそれなりにかかったと思いますし、資格のためにまた勉強するの?と思ってしまいました。
お金だけが全てではありませんが、無駄にしてしまった専門学校費をを負担した親御さんに少し返せばと、やはり少し気の毒だなと思ってしまい、お金のことばっかり考えてしまう私です。
一世代前、昭和の貧困女子の目標。
一人暮らし(自活)
私自身も片親の貧困女子でしたから、高校から上の学校に進学する事は考えに入っていませんでした。
当時養育してくれていた父(当時は伯父)は、奨学金を利用して進学しても良いと言ってくれましたが、奨学金はいずれ返さないといけないものですし、そもそも集団生活と勉強が私は嫌いでしたので進学する気はありませんでした。
高校の授業料を自身のバイト代でまかなっていた為、週5回のバイト疲れで出席日数もギリギリで卒業が出来た事が奇跡的だったなと今でも思います。
同級生は殆どが進学組でしたが、貧困女子育ち故に擦り込まれていたのかも知れませんが、特に羨ましいとも思いませんでした。
実際に就職してからは職業は転々としてしまいましたが、どの仕事もやりがいがあり(事務職は向いていませんでしたが)一人暮らしと言う目標も達成出来ました。
でも今は、時代が違い様々な影響を受けてるようです。
今は、高校卒業の学歴だけでは、中々良い企業や、自分の希望する職種の企業に就職は出来ないのかも知れません。
それに何か資格を取るという意思も、貧困女子なりに専門的なスキルをつけようと、色々な影響からそう感じるのだと思います。
インターネットで検索すれば、女女格差の存在も調べることができますものね。
しいていえば周辺格差の影響というのでしょうか。
今の捉え方が上手な平成の貧困女子。
私の場合は、就職氷河期とも言われていましたし、とにかくなりふり構わずの就職で、特に職種の希望も無かったのですが、偶然好きな接客販売業に就けたのは、今思えば幸運でした。
あの時の迷う暇もない必死さ、お金に対する感覚がずっと私に残っていれば、現在の様な新型貧困家計に陥らなかったのではと思いますが、後悔先に立たずです。
平成の貧困女子には、その必死さとはまたどこか違う、迷いにも似た「今しかできないこと」への必死さも感じ、お洒落センスや女子力も勿論のこと、現実の捉え方が賢く上手だなと感心し、こんなところから女女格差も始まるのかなと思いました。
今は迷いの時期でも、いつかは夢が叶い格差に負けることなく、堅実に人生を歩んで行って欲しいと思ってしまった、昭和の貧困女子(主婦)でした。