「介護殺人」当事者たちの告白と10年後のやるせない最期


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新型貧困に陥った我が家の原因は、夫婦揃っての再就職難というのが一番の原因です。

そこに長期の病気や借金が加わりましたので自業自得です。

その再就職の原因となりますと、夫の実母の介護と私の父(養父)の介護というダブル介護状態がありました。

ですので、最近よくニュースで報道される介護の問題は、「介護する側、介護される側」の両方の立場から見ています。

そんな中でも、「NHKスペシャル「介護殺人」当事者たちの告白」は、刑務所に収容されている加害者の生声を収録していた、とても重いドキュメンタリーでした。

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引用:http://www.nhk.or.jp/d-navi/link/kaigosatsujin/

NHKスペシャル「介護殺人」当事者たちの告白。

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NHK介護殺人「当事者たちの告白」番組概要

介護を苦に家族を手にかけてしまう「介護殺人」 事件が起こるたび、ニュースで報じてきましたが、その当事者がどのような介護をしていたのかは詳しくわかっていませんでした。国の犯罪に関する統計も、介護との関係に特化した、詳細なものはありません。

NHKスペシャル介護殺人

今回、NHKの全国の放送局の記者が、それぞれの地域で起きた「介護殺人」を、一件一件あらためて取材しました。全国の裁判の記録などを詳細に分析すると、去年までの6年間に、傷害致死や殺人未遂、無理心中なども含めて少なくとも138件の”介護殺人”が発生していたことがわかりました。事件発生当時の住所をたずね、当事者に直接話を聞こうとしたほか、当事者が服役中の場合は刑務所に足を運んで面会を試みました。その結果、半年間で11人の当事者から、直接話を聞くことができました。

引用:NHKスペシャル”介護殺人”

背景に介護の問題があった殺人や心中などの事件は、NHKの取材では2010年以降の6年間で少なくとも138件発生していました。

約2週間に一度、悲劇が繰り返されていることになります。

番組は刑務所に収容されている加害者の悔悟の生声です。

いくら介護殺人が特殊な背景で起きる事件とはいえ、償い中の殺人犯の肉声を聞くのは始めてで、そういう面でも衝撃を受けました。

ですが、私も介護をした経験からと、介護されてる側(親)の気持ちから「分からなくもない」事情に胸が詰まりました。

私は、あの時ほどお金が欲しいと思ったことはありません。

綺麗ごとではなく、介護にはお金がかかります。

今も経済的にゆとりのない貧困生活でお金は欲しいですが、それとはまた少し違うニュアンスでお金の必要性を痛感しました。

高齢の親がいながら、将来の介護も考えて生活していなかった私たちはいざその時お金がなくて、できる限りのことを精一杯したつもりでも、いつも十分な介護ができているのだろうか、と悔やみました。

ですので私は、このNHKスペシャルで放送された介護殺人の加害者の方々も、お金があれば貧困に陥らずに事件を犯さなくて済んだのではないかと思わざる得ないのです。

「介護殺人」当事者たちの告白と10年後のやるせない最期
誰しもが、自分の犯した罪を心から後悔していて、まるで人生の最後の声にも聞こえてきました。

ですが事件は犯罪ですので、番組でインタビューを受けた加害者のように刑務所で罪を償う人もいれば「温情判決」として執行猶予付き判決になるケースがあります。

介護殺人の「温情判決」執行猶予のケース。

この事件報道は、よく見ていますと実刑判決(刑務所)と温情判決(執行猶予)の量刑の差がハッキリ分かります。

温情判決となる介護殺人のケース

1.長年に渡り孤独な介護生活。

2.被害者が一度でも殺人(無理心中)を依頼したことがある。

3.生活費がなく、このままだと餓死する状態。

4.行政に相談した(生活保護申請が却下されていること)

5.遺族(親族)の減刑願いがある。

最近の判決では、特に行政に相談した(生活保護申請が却下されていること)が重要視されてる気がします。

そんな認識で、NHKスペシャル「介護殺人」当事者たちの告白を、人生の最後の告白のように複雑な心境でみていました。

そして今日、当事者たちの本当の告白(最期)を知りました。

異例の温情判決で「地裁が泣いた」と言われている2006年の京都府伏見区での京都認知症母殺害事件があります。

京都伏見 介護殺人事件 要旨

「もう生きられへん。此処で終わりやで」

2006年2月1日未明、京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職K(当時54歳)被告が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった。

「もうお金もない。もう生きられへんのやで。これで終わりやで」

夜、母子は伏見にいた。もう戻ることのできないアパートの近く、桂川の河川敷。次にどこへ行きたいかと聞かれて、母親が「家の近くがええな」と言ったからである。午後10時のことだった。

2月2日。厳しい冷え込み。Kは車椅子の母に防寒具をかけてやった。それから何時間か過ぎた。

「もうお金もない。もう生きられへんのやで。これで終わりやで」

Kは泣きながら目を覚ましたばかりの母に語りかけた。

母親は「すまんな」「ごめんよ」と泣きじゃくる息子の頭を撫で、「泣かなくていい」と言った。

「そうか、もうアカンか、K。一緒やで。お前と一緒やで」

引用抜粋:京都伏見 介護事件

という、お金のない貧困に追い詰められ、何もかも追い詰められてしまった介護殺人(無理心中事件)の公判で、Kは「生まれ変わるのなら、また母の子として生まれたい」と語り、執行猶予判決が出ています。

やるせない10年後の最期。

その介護殺人当事者のKは・・・

◆◆介護殺人 追いつめられた家族の告白 / 毎日新聞大阪社会部取材班/著 / 新潮社

お亡くなりになっていました。

琵琶湖大橋から身を投げ自ら命を絶ったそうです。

所持金は数百円で「一緒に焼いて欲しい」というメモ紙を添えた母親と自分のへその緒が、身につけていた小さなポーチから見つかったそうです。

これこそ介護事件の当事者たち、貧困に追い詰められた最期の告白と思い、やるせなさだけが残りました。

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