パート先にいらっしゃるお客様、100円ショップと言う事もあり少しでも食費等を抑えたい、いわゆる貧困層(私もそうですが)の様な方が多いです。
私も、他人から見たら借金返済を抱えて、驚きの貧乏っぷりと思いますので、少々のことでは驚きませんが、それでも「え、そこまでする?」というような、なりふり構わずぶりに衝撃を受けることがります。
100円ショップの店員が見た衝撃のお客様。
バイト先は、一応はコンビニエンスストアタイプの店舗なのですが、野菜等の生鮮食品も取り扱っている為、消費期限が迫っている商品は値引きをします。
1日3回、消費期限をチェックして値引きシールを貼るのです。
値段によって20円引きから100円引きと分かれますが、あまりにも売れないと100円の商品でも50円引きになる時もあります。
そうすると税込みで58円54円です。*訂正
えっ?わぁ、と思わずクスっと吹き出してしまいました。ありがとうございました。
値引き商品だけを狙っている衝撃のお客様。
とりあえず、ここは100円ショップ。
何でも100円均一というお店ですので、値引きするともう100円ショップじゃなくなってしまい、お店としては「サービス」なのですけど・・・
それでも、その値引きの時間が迫ると、必ず現れて値引き商品だけを買っていかれるお客様がいます。
いつも同じ方なので、値引き時間を把握している店員の私は、もう顔を覚えてしまいました。
そのこと自体は、その方の節約術と思いますので、何ということもないのですが、たまに商品が少ないときは「もっと出せるでしょ?」と迫ってきます。
「そんな・・・」まるで、100均の値引き品を更に値切る勢いすら感じ、軽くめまいがするような衝撃もありました(笑)
かく言う私も、これはお買い得、その様な商品を職権乱用してバックルームに取り置きしている事もあります。
でも、そのお客様が来る時で、商品が店員の私から見ても明らかに少ない時は、そっと陳列台に戻しておきます。
そうしてレジで待ち構えていますと、私のキープしていたお買い得の値引き商品を手にした方が来て、レジに58円と打つ時の私の気分は、何とも言えない店員とお客様との貧乏最前線の模様です。
顔を覚えてしまったお客様は、主婦らしき方で、車で来店される割にはボロボロになった有名ブランドのお財布、中にはレシート等が沢山入っているままです。
その中から、小銭を一枚ずつ取り出すものですから、時間がかかってレジ渋滞して困るのですけど、いつも財布の奥底のつまみにくい小銭でお支払いくださいます。
高齢のおばあちゃんは、形の悪いお野菜専門。
傷や形の悪い野菜等は、時間に関係なく最初からおつとめ品として出します。
よく、形の悪いお野菜のほうこそ栄養分が多いということも聞きますが、所詮は100円ショップでその効果はどうなのかと思いますが、やはり人気はないようです。
売れ残りそうな物は、私も買っていくことがありますので、実は家計に助かっていたりします。
その形の悪いお野菜専門のお婆ちゃんは、持ち運びできないのでは?というぐらい大量に買い込んでくださいます。
大家族なのかな?と思いつつ、帰り道に転ばないでね、と心配してしまうほどです。
でも、私の亡くなった祖母のお台所の光景を思い出せたりして、その方も昔ながらのお婆ちゃんのお料理なのかなと、微笑ましくも思っていました。
そのお婆ちゃんには、本当は値引きしても売れ残って、廃棄処分しなくてはならない商品を無料で差し上げられたら良いのですが、それはお店の規則上ご法度で、できません。
いくつものカップラーメン全てに、お店のお湯を入れて持って帰って行ったのです。
その日は、おつとめ品のお野菜の陳列台を素通りして、カップラーメンを5つ買ったのです。
レジで「あぁ、お婆ちゃん5人家族なのかな?たまには、カップラーメンでも食べたいと言われたのかな?」なんてこと想像しながらお代をいただき、次のお客様のレジをしていますと・・・
なんと、そのお婆ちゃんが買ったばかりのカップラーメン5つ全てに、お店のお湯を注ぎはじめたのです。
私は咄嗟に歩み寄って、「あ、これは今お湯を入れるんじゃなくて、お家でお湯を入れて食べるものなんですよ」と助言?をしました。
すると、お婆ちゃんは、「わかってるよ、でもお湯タダだから。」
てっきり私は、カップラーメンの調理方法を知らないとばかりに思っていましたので、「お湯タダ」には、衝撃というか絶句でした(笑)
そう言って、お婆ちゃんは、お湯の入ったカップヌードルをまたレジ袋に入れて持ち帰りました。
また、そういう機会があれば、カップ焼きそばを勧めるのが親切なのか、迷うところでもあります。
お客様の人間模様がそれぞれ過ぎて、衝撃を受ける事もあります。
皆お金に困っているのかなと、複雑な気持ちで心配になったりもします。
そこまでするのが普通なのか、あぁはなりたくないと思う、私なりの境界も薄くなっていきます。
ですが我が家も借金返済を抱える貧困家計、人の心配をしている余裕は無いのです。
仕事があるだけでも幸せと思って、心まで乏しく染まらないようにアルバイトに励まなければなりません。