私は退職後も孤独感から、病状が回復することなく入退院を繰り返し、仕事復帰が出来る状態ではなくなってしまいました。
埋まらない孤独感はどうしようもなくなっていました。
当然、貧乏な暮らしぶりが広がっていくかのように、心まで貧しくなり精神的には貧困女子と化しました。
心の貧しさに勝てないでいる弱い心。
それでも、無職で無収入でも実家に帰る事なく一人暮らしを続けられていました。
それは、他界した父親が資産家であり、遺言を元に、ひとり娘の私が遺産を全て相続したからです。
相続金は、無職でも暫く余裕で一人暮らしが出来る位の額でした。
相続した遺産金があるうちは、何とか孤独を紛らわすこともできて、私はそれを良い事に、病状が回復しても働く事なく、自身の生活費と服飾費等に好きなだけ遺産を遣いました。
それはあくまで孤独感を紛らわしていたのであって、孤独感は消え去ることなく、やがてまた波のように押し寄せてくる孤独感を紛らわすかのようにお金を遣うの繰り返しで、心のコンソールは貧乏風がびゅーびゅー吹いて荒んでいくばかりでした。
しかし、お金は遣えば当然減ります。
私は僅か2年程でその遺産を遣い切り、カード破産への道を歩む事となるのです。
今思えば、父親が唯一私に遺してくれたそのお金を、もっと有り難みを持ち計画的に遣えば良かったと思います。
でも後悔しても後の祭りです。
私の借金返済生活は心の貧乏苦でもあり、実際の生活の借金返済や毎月の生活費も大変な状況ですが、それは全て身から出たサビなのですから仕方ありません。
一番の苦しみは、借金苦を招いた自分の弱さに勝てないでいる心の弱さです。