よく結婚披露宴のスピーチ等で、人生には3つの坂があると題して「上り坂、下り坂、まさか」と喩えられますが、私の場合、上がり坂あったかな?と。
夫婦で借金返済に悪戦苦闘している今、妻として3つの「まさか」ばかり思い浮かびます。
1つ目のまさか。結婚。
夫と私は、知り合ってからだともう10年以上になります。
最初は、趣味からの友達の友達で、サークル仲間として気心の知れた仲でしたので、お互いに初対面の事を覚えていないほど身近な存在でした。
その時は、まさか結婚する事になるなんて思ってもいませんでした。
私は、祖母の他界、仕事退職と立て続けに寂しいことが重なり、孤独感を相談するうちに段々と親密になり交際が始まりました。
まもなく自然に私のワンルームのアパートで同棲生活を始めた頃に、夫の母親が他界しました。
それを期に私達は入籍して、現在の戸建ての借家に引っ越す事にして今に至る感じです。
私達夫婦は、自分達の生活よりも趣味を優先させてしまう所があります。
私と夫が結婚前に共通していた趣味、まだその趣味の世界で活躍している方も居るので詳しくは書けないのですが、とにかくお金のかかる趣味でした。
2つ目のまさか。夫婦で借金返済生活。
まさかこんなに長く借金と向き合わなければならないなんて、そんなことは露ほども思わずでしたが、夫婦それぞれ債務整理した上に、まだ借金返済に悪戦苦闘しています。
お金が入ると安心し、先の事を考えず今欲しいものに浪費してしまう、それが借金を重ねた原因です。
思えば、結婚生活と同時に借金生活がスタートしたようなものでした。
(借金生活のまま結婚生活に入ったとも。)
お金は遣うべきものだ、と言う人も居ますが、それにも限度があります。
夫がクレジットカードの乱用による自己破産に追い込まれた借金の原因の一つも、結婚前からのその趣味が関係していると思います。
現在は夫の趣味は自転車、私は服飾関係と言うところでしょうか。
だから、これからも夫婦で借金苦と生活苦に立ち向かって行くしかないと思っています。
先日、借金夫婦でも有名なかつみさゆりさんが副業返済にまた失敗していました。
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/11308771/
夫婦で1億7千万円の借金。
完済予定は、妻のさゆりさんが70歳になる頃だそうで、借金のはじまりも新婚当初から。
職業柄とはいえ、借金苦を楽しんでいるようにも私には見えて、羨ましいところもあります。
私たち夫婦も(ここまでじゃなくとも・・・)明るくしていられればいいのですが。
3つ目のまさか。これ程までの貧乏生活とは。
こんなに貧乏な生活に陥るとは思ってもいませんでした。
夫は、優しさを絵に描いた様な人柄で、とても穏やかな性格、賭け事もしない人です。
私が家事が上手に出来なくても、文句一つ言わずに手伝ってくれています。
私が、借金のことや将来のことで不安思考に陥っている時でも、「明日は明日の風が吹く、先の事は誰にもわからない」と楽観的に慰めてくれています。
明日じゃなくて、今日風が吹いてほしいと思いつつも、本当に良い人に出逢ったと思います。
ただ私達夫婦は、お金の浪費癖と計画性に対して意識低い系でした。
決して無計画ではないのですが、お金に対しての甘さがあったと思います。
新婚当初の貧乏生活は、まだ父の遺産金などがありました。
それも次第に底が見え始めると、私たち夫婦はカードローンでやり繰りをはじめ、趣味の今欲しいものを我慢することをしませんでした。
「働いて返せばいい」、それこそ「先のことは誰もわからない」ことで、それが一番の問題だったんでしょうね。
後悔しても仕方無いですし、だいぶ免疫ができて、この先そうそう驚くこともないと思いますが、妻として4つめの「まさか」が起きないように、夫婦で借金返済に立ち向かって行かねばなりません。